懐かしく思い出す(大堀淑子先生)

もうお亡くなりになってしまった、大堀淑子先生、私に指導者になるように強くすすめてくれた。当時、山梨県は、小倉太極拳をしていて、あちこち何か動きが違い、

その違いが大きく、大堀先生に、私は、質問攻めにしてしまった。

 

ご病気が良くならないとわかってからの先生は、厳しかった。

田富カルチャーの教室のあと、私の動きを徹底的に個人レッスンしてくださった。

あっちもこっちもダメよダメよと言われた。

「あなたの太極拳は、すべてデタラメよ。どうしてそんなに力を入れて

頑張る必要があるの?もっと力を抜きなさい。」と毎回言われた。

8年続けてきた私に、デタラメと言われた事は、とても傷ついたけれども

何かそんな厳しさに惹かれてしまった。

「東京に行き慧先生に習いなさい、進先生の講義を受けなさい。本やDVDだけで学んでも足りない。何歳になっても学び続けなさい。」

毎回動きに対して厳しかった。

次回までに質問をまとめてきて、何でも質問しなさいと言われた。

 

動きや動作でわからないところがあれば、伺った。

その時、ちょっと待ってね、と大堀先生は、部分稽古であっても

何か特別な世界に心を向かわせた。

心が向かわないと消して動かなかった。

その様子があり得ないほどの集中であり、見ていてとてもとても深い世界に

入っていくのがわかった。

 

今でも思い出す深い大堀先生の世界感。

いつの日かあの深い世界に私も太極拳をする時には、入っていけるようにと

今も忘れず稽古を続けている。